自然豊かな七沢を満喫!手軽な山歩きと絶品の淡麗ラーメンを味わう日帰り旅
本厚木駅や伊勢原駅からバスでアクセスできる厚木市七沢エリアは、名峰大山の東麓に位置する緑と水に恵まれた地域です。今回は、比較的勾配が緩やかで距離も手ごろな「見城ハイキングコース」と、人気のラーメン店AFURIの総本店「ZUND-BAR」をご紹介します。四季を問わず楽しめる散策コースです。ぜひお出かけください。
自然豊かな七沢エリアで四季を通じて気軽に楽しめる「見城ハイキングコース」

丹沢・大山周辺での軽ハイキングに人気の弘法山や渋沢丘陵は、駅近で気軽にアクセスできるのが魅力的です。一方で、より豊かな自然を感じながら歩きたい方におすすめなのが、この見城ハイキングコースです。
【見城(みじょう)ハイキングコース】
・距離 約6.3km(広沢寺温泉入口バス停~愛宕神社~大釜弁財天~見城~七沢温泉~亀石~七沢温泉~広沢寺温泉入口バス停)
・標高 375m(見城)
・所要時間 約3時間00分
丹沢大山国定公園内に位置する「見城(みじょう)ハイキングコース」へのアクセスには、「広沢寺温泉入口」バス停の利用が便利です。本厚木駅近くの「厚木バスセンター」もしくは「伊勢原駅北口」から「七沢行」に乗車すれば、30分ほどで到着します。どちらの路線も丹沢大山フリーパスの対象路線です。あらかじめバスの時刻をご確認の上、ご利用ください。
本ページでご紹介するのは、見城から七沢温泉方面へ下り、巨大な岩石である「亀石(かめいし)」をたどるコースです。お出かけの際には、厚木市観光協会がホームページに掲載している以下の二つの地図が便利です。印刷してご持参ください。
見城ハイキングコースマップ(PDF)
日向薬師ハイキングコースマップ(PDF)※亀石が地図に含まれています


○愛宕大権現(愛宕社)
まずは、広沢寺温泉入口バス停から広沢寺温泉まで平坦な舗装路の歩道を1kmほど歩きます。広沢寺前第1駐車場に公衆トイレがありますので、利用しましょう。駐車場の少し先、右手には釣り掘体験と川魚料理が楽しめる「川魚料理ますや」があります。その向かい側に、愛宕大権現(愛宕社)があります。目の前を流れる「七沢川」を挟んだ先にある広沢寺の鎮守神として、1532年に草創されたと伝わる神社です。

階段を上ってゆくと、手入れされた境内にお社が建っています。境内右手から登山道が整備されています。ここも見城へ至るハイキングコースです。今回は、滑岩や大釜弁財天経由で見城に向かうため、このルートは通りません。


愛宕大権現から、先へ進んでゆくと、二手に分かれています。右へ進むと、鐘ヶ嶽ハイキングコース入口、不動尻、大山へと繋がっています。見城ハイキングコースは左手へ進みます。鹿除けの柵がありますので、通過したら閉めて進みましょう。


しばらく緩やかな坂道、舗装路を歩きますが、息があがるほどではありません。常に右側に二の足沢が流れています。七沢(ななさわ)という地名の通り、大山の東麓に位置するこの地域には、幾つもの川が流れており、この二の足沢もその一つです。川のせせらぎが谷戸に響き、真夏でも涼しさを覚えます。川床に目を向ければ、青緑に輝く石が見つかるはずです。七沢石とも呼ばれるこの石は、セラドン石(緑色凝灰岩)です。古くは旧石器時代から人々が生活した遺構も数多く存在する大山周辺ですが、一部ではこの石を原料に勾玉などの装飾品が作られていました。

○滑岩(弁天岩)
やがて木々の合間から大きな岩場が見えてきます。ここが神奈川県内屈指のロッククライミングの練習スポット、滑岩(弁天岩)です。高さ約40mの一枚岩は、まるで垂直のよう。その岩壁に取りつくクライマーたちの姿が見えることも。晩秋には周りの木々も色づき、紅葉スポットとしても有名です。滑岩から舗装路を進むと、雨乞いの神様、大釜弁財天があります。


○七曲り峠
大釜弁財天から200mほど舗装路を歩くと、いよいよ見城山頂へ通じる山道への分岐があります。ここからの山道が「七曲り峠」です。名前の通り、何度も折り返しながら、杉林の斜面を登ってゆきます。尾根に至ると、日向山、亀石、そして見城山頂への分岐(道標)があります。今回は、見城方面へ進みます。


○見城山頂
見城方面へ進んでゆくと、ブナなどの落葉広葉樹が増え、周囲が明るくなってきます。山道は、全般的に整備されて歩きやすくなっていますが、一部崩れている部分がありますのでご注意ください。
大釜弁財天から30分ほどで、見城山頂(375m)に到着します。ベンチが複数あり、休憩することもできます。現在のAOI七沢リハビリテーション病院付近にあったとされる「七沢城」。その見張り台が置かれていたのが、ここ見城だと言われています。

たしかに、見城頂上からは、東南側への展望が広がっており、相模平野の先にある鎌倉などの動きもいち早く知ることが出来たのでしょう。現在は、都心や横浜方面への視界が開け、天気が良い日には高層ビルなども望むことができます。


見城からは、七沢温泉方面へ下ります。1kmほどの山道を歩くと、ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢の入口付近に合流します。時間と体力に余裕がある方は、大人も充分に楽しめる本格的なアスレチックを体験してみてはいかがでしょうか。


○亀石(かめいし)
ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢がある七沢温泉エリアは、老舗の旅館が立ち並ぶ温泉街です。今回は、もうひと歩きして亀石へ向かいます。七沢温泉から日向薬師に向かう薬師林道(舗装道)のゆるい上り坂を15分ほど歩くと大きなカーブの途中、右手に「亀石」の道標があります。七沢展望台まで来てしまったら行き過ぎですので、少し戻ってください。

薬師林道から少し入ったところ、杉林の中に、亀石が鎮座しています。高さ4m、周囲10mというひとつの「石」の存在感に圧倒されます。しばしスピリチュアルな雰囲気の中で、心を静めて過ごしてみてはいかがでしょうか。
再び七沢温泉まで戻り、七沢を代表する人気のお店、ZUND-BARで絶品ラーメンをいただきましょう。七沢温泉エリアには、日帰り温泉を営業している旅館もありますので、汗を流してから食事を楽しむのもおすすめです。
七沢生まれ。淡麗系ラーメンを代表するAFURIの総本店「ZUND-BAR」


亀石からZUND-BARまでは、歩いて25分ほど。黒い建物がZUND-BAR、淡麗系ラーメンを代表するAFURIブランドの創業本店です。大山の別名、雨降山(あふりやま)からAFURIと名付けられました。この七沢を発祥の地として、都内をはじめ、米国やカナダ、香港など国外にも支店があり、支持されています。
ZUND-BARの店内の壁や梁も黒で統一され、白黒の市松模様の床という内装は、都内の洗練されたAFURI各店の意匠とも趣が異なっています。ステンレス製の長いカウンターとテーブルが並び、窓からは自然光もたっぷりで、天井も高く、居心地のよい空間が広がっています。場所柄、ご家族連れや友人グループなどでのご来店、女性やお子さまも多いため、寛げるスペースを志向しているそうです。


AFURIの代名詞ともいえる「柚子塩らーめん」は、ここZUND-BARでも楽しむことができます。何より淡麗スープが有名ですが、そのスープを引き立てるのが、実はこの鶏油(ちーゆ、写真左)です。上質な鶏の脂に香味野菜の香りが加わった独自の調味料で、スープにコクとまろやかさを加えます。お好みで、この鶏油を増量する「まろ味」も対応しているそうです。

丼の美しさに、しばし目を奪われますが、熱々をいただきましょう。卵の縁に添えられた柚子の果皮からも、爽やかな柑橘の香りが漂います。炙られたチャーシュー、繊細な味わいの細切りのメンマ、そして水菜と海苔がトッピングされています。黄金色のスープを、ひと口すすれば、鶏由来の濃厚な旨味を感じ、追い打ちをかけるように魚介の味わいが広がります。全粒粉をブレンドしている極細麺は、喉越しが良いだけでなく、小麦の風味もしっかり感じます。さすがAFURIの看板メニュー、満足感のある一杯です。丼に描かれているのは、もちろん大山。粋ですね!


こちらは「ZUND-BAR CLASSIC」というメニューです。ステンレスの大きなボウルにたっぷりのスープと麺、そして別添えの容器に、チャーシューをはじめ、煮玉子、炙りチャーシュー、角煮チャーシュー、メンマ、水菜、そしてご飯と海苔が入っています。開店当初に提供していた「かけラーメン」スタイルの復刻版であり、現在ZUND-BARでしか味わうことのできない限定メニューとのことです。個別にトッピングをオーダーするよりもお得なのも嬉しいですね。
このステンレス製の丼に懐かしさを覚える方は、開店当初のZUND-BARを知っている証です。麺を食べてから具材を食べてもよし、具材を徐々に加えながら食べてもよし、最後にご飯をスープに入れて食べる方もいらっしゃるそうです。「自由に好きな食べ方で楽しんでください」と、店長の小竹さん。
メニューは他に、AFURI各店でも評判のつけ麺もありますが、「雲吞(わんたん)らーめん」や「七沢餃子」などZUND-BAR限定メニューも人気とのこと。


そして、ZUND-BARと言えば、このソフトクリームも開店以来の人気メニューです。お子さまだけでなく、大人にもファンが多く、食後に必ず食べて帰るというお客さまが大勢いらっしゃるのだとか。このソフト、実はオリジナルレシピで作られているそうで、その細部までのこだわりようにも驚きます。
平日は11時開店、土日祝日は、なんと朝9時開店とのこと。七沢に到着したら、朝ラーメンで腹ごしらえを済ませてから、散策に出かけるのも良さそうです。閉店時間まで通し営業なので、ハイキング後の食事も時間を気にせず利用できるのも嬉しいですね。
2001年にこの場所で開店し、オープンから25年を迎えたZUND-BAR。今では国外にまでAFURIの名前と味の評判が広がっています。お店の近くからも見える、大山がもたらしてくれた良質な水をルーツとする淡麗スープ。発祥の地、七沢で存分に味わってみてはいかがでしょうか。
この記事のスポット情報
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見城山頂(みじょうさんちょう)
大山の東麓、七沢にある標高375mの小高い山で、室町時代にあった山城、七沢城の見張り台があったと伝わる場所です。広沢寺温泉の愛宕大権現(愛宕社)境内横から、大釜弁財天の先にある七曲り峠から、七沢温泉のツリークロスアドベンチャー厚木・七沢の入口付近などから、整備されたハイキングコースで歩いてアクセスします。頂上にはベンチもあり休憩することも。山頂付近からは、相模平野の先に都心や横浜方面の展望も楽しむことができます。
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滑岩
山中にある巨大な一枚岩はロッククライミングの人気スポット
高さ約40メートル、ほぼ垂直にそびえる巨大な岩は存在感抜群。「滑岩」は、その大きさと形状からロッククライミングの練習場として人気が高いスポットです。多くの人がロープで体を支え断崖絶壁を登る姿は、見ているだけでドキドキしそう。滑岩は、ハイキングコースから沢の対岸にありますが、遠目から見るとその大きさから滝のようにも見えます。沢を渡って岩を真下から眺めれば、その大きさをより体感できそうです。秋には周辺の木々が色づき、紅葉を楽しむスポットとしてもおすすめです。
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亀石
大きな岩に堆積した土から木が生えているパワースポット
薬師林道を七沢温泉から日向薬師へ向かう途中、薬師林道の入口そばのうっそうとした森の中に鎮座する巨大な石(岩)。高さ約4メートル、幅約10メートルの大きな石(岩)が「亀石」です。目の前に現れる巨大な岩は迫力があります。そのいわれは諸説あり、地名(亀石)から名づけられた説や、形が「亀」に似ている説などが有力です。岩の上部に土が堆積して、そこから木が生えている不思議な姿から、自然の力を感じるパワースポットとして注目されています。ドラマや映画のロケ地として使われたこともあるそう。薬師林道のハイキングの途中で、自然の不思議な造形を楽しんでください。
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ZUND-BAR
「ZUND-BAR」は、有名店「AFURI」の総本店で、源流のお店です。阿夫利山の天然水を使って仕込むスープは、魚介系の透明な味わいと動物系のコクのバランスが絶妙で、口に含んだ瞬間奥深い味わいが広がります。鶏油の量で、お好みの味わいに調整できるのもうれしいポイント。肉厚でジューシーなチャーシューは、オーダー後に炭火で一枚ずつ丁寧に炙っています。ラーメンの他に、ご飯物や手作りデザートなどもご用意。お子さまも大歓迎なので、モノトーンを基調としたおしゃれでゆったりとした空間で、おいしいラーメンを家族みんなで楽しむことができます。