日向薬師~
広沢寺温泉ルート

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日向薬師から厚木の広沢寺へ|ハイキングにもおすすめ(日向薬師~広沢寺温泉ルート)|丹沢・大山エリアナビ

歴史と自然に触れる
見どころ満載の低山ハイクコース

日向薬師を参拝して日向山、見城山を経由して、広沢寺温泉をめざします。標高差は低く、コースタイムも3時間未満と短いので初心者や親子登山、ハイキングにもおすすめ。2つの山頂や日向梅園、大釜弁財天など見どころも多く、深い自然と悠久の歴史を一度に味わえます。

登山時間 約2時間45分
徒歩距離 約4.1㎞
最高地点の標高 404m(日向山頂上)
登山起点 日向薬師
最寄駅 伊勢原駅

登山経験が少ない方でも歩きやすいルートです。道中には道幅の狭い箇所や急勾配もあるので注意が必要です。

日向薬師のそばにある日向梅林には約100本の梅が植えられ、毎年2月下旬に見頃を迎えます。さらに、日向薬師周辺の水田にはヒガンバナが自生しており、秋には真っ赤な花が揺れる田園風景が心を癒します。

8:40

小田急線伊勢原駅から
バスで日向薬師へ

小田急伊勢原駅北口のバスロータリー(3番のりば)へ向かい、神奈中バス「日向薬師行(伊20系統)」に乗り、終点「日向薬師」まで。乗車時間は約25分です。

9:10

参道を歩く

厳かな雰囲気のある参道

バス停から日向薬師境内までは参道を通り約0.5km、15分ほどの道のりです。衣装場(いしば)と呼ばれる石段や厳かな雰囲気のある静寂な寺林を抜け、境内を目指しましょう。途中には仁王門もあり神聖な雰囲気を感じられます。

  • 石段には手すりが設置されているため、つかまりながらゆっくり歩きましょう。

  • 参道入り口から本堂までの道では、苔むす岩や風に葉が揺れる木々、鳥のさえずりなどを堪能しましょう。

9:30

日向薬師

1鎌倉殿ゆかりの薬師堂

石段を登りきると、茅葺き屋根の日向薬師本堂がどっしりと迎えます。奈良時代に僧行基により開基されたと伝えられ、源頼朝や北条政が参拝したこともあるそう。日本三薬師の一つに数えられる、由緒正しい寺院です。

  • 御朱印は、丹沢三山(左)と御本尊薬師如来(右)の2種類。秋に美しく咲くヒガンバナの朱印を受けられます。

  • 境内にはベンチや自動販売機、売店があります。登山道に入る前に、静かな雰囲気のなかでひと息つきましょう。

  • 日向薬師を参拝したあとは、いよいよ登山道へ。「順礼峠 5.0km」の道標に従って進みましょう。

  • 駐車場の奥から登山道に入ります。ヤマビル対策用の塩が設置されているので登山道へ入る前に活用しましょう。

2日向梅園

40年以上の歴史を持つ梅園

登山道を入ってすぐ左手が日向梅園。約50本の梅が並び、2月下旬〜3月に白く可憐な花を咲かせます。園内にはベンチがあり、お花見をするのもおすすめ。

  • ケヤキやムラサキシキブ、野鳥などを観察しながら、なだらかな道を歩きます。

10:30

日向山山頂

3小さな祠のある山頂で
ひと息

分岐を右に進むと、登山開始から30〜40分ほどで標高404mの日向山山頂に到着。ベンチがあるので、水分補給をしてひと休みしましょう。

  • ここからは日向山から約30分の距離にある見城山に向かいます。「見城山 0.25km」の方向に進みましょう。

11:00

見城山山頂

4東京方面の眺望を鑑賞

見城山は標高375m。山頂付近は背の高い木が少なく、晴れていれば相模平野や東京のビル群などが眺められます。

  • ベンチからも景色を楽しむことが出来ます。かつて見城山周辺は、上杉朝昌らが城主をつとめた七沢城でした。そのため見城山には、常に物見の兵がおり、麓の上杉館や津古久峠と交信していたそうです。

  • 来た道を分岐まで戻り、大釜弁財天方向へ樹林帯を進みます。狭いトラバース道もあるため慎重に進みましょう。

  • 坂を下り終え舗装された道に出たら、「広沢寺温泉」方向へ。

5大釜弁財天

爽やかに水が流れる
パワースポット

5分ほど歩くと左手に大釜弁財天があります。雨降りにご利益があるとされるパワースポットで、滝つぼが釜のかたちをしていることから名付けられました。白みがかった巨岩の間から沢水がたっぷりと流れます。

  • 高さ50〜60cmの小さな祠の中に、弁財天が祀られています。足元が滑りやすいので注意。

  • 「七沢(広沢寺温泉)」方向へ、再び歩き始めます。小川のせせらぎを聞きながら、のんびり歩きましょう。

11:20

滑岩

6大迫力の巨岩を
見上げる

しばらく歩くと、谷を挟んだ左手に滑岩(なめりいわ)を望むことが出来ます。滑岩は約40mもの一枚岩です。貴重なロッククライマーのトレーニング場としても知られ、多くの人が訪れます。

  • 一旦ルートから外れて、真下まで行くこともできます。間近で見上げると、後ろにのけぞるほど大迫力。紅葉時期には、周囲の木々が色づき幻想的な景色が人気です。

  • 先ほどの道に戻り、再び広沢寺温泉方面へ進みましょう。小川のせせらぎと野鳥の声が林道に響きます。

  • 鳥獣被害対策用のオリはかならず扉とレバーハンドルを閉めてから通過しましょう。

  • 広沢寺前駐車場の先には三叉路がありますので、「広沢寺」「玉翠楼」の方向へ進みましょう。

11:55

広沢寺温泉

7【玉翠楼】温泉と丹沢の
味で体と心を癒す

広沢寺の向かいにある玉翠楼は、落ち着いた日本古来の風情を感じる一軒宿。日帰り入浴や食事のみの利用も可能。登山の疲れを癒しながら、静かなひとときを過ごしてはいかがでしょうか。

  • 東丹沢の名湯として小田急線の開通とともに誕生した源泉は、敷地内の地下100mから湧き出る天然水100%の沸かし湯。 “美人の湯”と言われる滑らかな肌ざわりが特長です。

  • 昭和初期に建てられた純日本風の建屋は、ノスタルジックな雰囲気でいっぱい。昭和レトロな看板や電話、たばこの自動販売機など、貴重な品々が残されています。

  • 高いタンパクで低カロリーのジビエを使った猪鍋は食べておきたい一品。他にも地野菜や川魚など丹沢の土地に由来するお料理が堪能できます。

  • 赤い橋が目印の庭園は、趣のある雰囲気と景観も楽しむことができます。食事を楽しんだ後は、ここで一息ついてみてはいかがでしょうか。

14:00

バスで本厚木駅へ

広沢寺から本厚木駅までは、広沢寺温泉バス停から神奈中バス「厚木バスセンター行(厚38系統)」が出ていますが、バスの運行本数が少ないため時刻に注意。
広沢寺から20分ほど歩きますが、広沢寺温泉入口バス停から神奈中バス「厚木バスセンター行(厚33系統・34系統)」を利用することもできます。

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”Bキップ”を使うとこんなにお得

このルートで「丹沢・大山フリーパス Bキップ」を使った場合の通常運賃との比較です。

小田急線 新宿駅〜伊勢原駅間 610円
神奈中バス 伊勢原駅北口〜
日向薬師間
340円
神奈中バス 広沢寺温泉〜
厚木バスセンター間
460円
小田急線 本厚木駅〜新宿駅間 520円

計 1,930円

丹沢・大山フリーパス Bきっぷ 1,560円

370円お得

  • ※小田急線と神奈中バスは普通運賃で計算しております。

温泉や飲食店、おみやげ店などの優待割引施設をご利用いただくと、さらにお得になります。

日向薬師から日向山に登り、途中の峠から見城山に登ります。帰りは、広沢寺温泉に下り、温泉を楽しむことができるルートです。広沢寺温泉は落ち着いた温泉ですから、是非浸かってゆきましょう。ほぼ森の中の道を通り安全で歩きやすいルートです。途中の鹿よけのゲートは開けたら締めましょう。林道に出たら車が通りますから、十分に気をつけてください。
伊勢原方面へのバスに乗るには「広沢寺温泉入口」バス停まで歩くとバスの便数が多いです。