【2024年】神奈川紅葉ガイド　穴場の絶景スポット12選～厚木・伊勢原・秦野～

都心から日帰りで行ける　丹沢・大山エリアの絶景紅葉スポット

丹沢・大山エリアは、神奈川県内でも特に紅葉が美しい穴場スポットとして、知る人ぞ知る存在です。都心からのアクセスが良好でありながら、豊かな自然と鮮やかな紅葉が楽しめるため、密かに人気を集めています。
混雑の少ない静かな環境のスポットも多く、標高の高い山々や渓谷が織りなす紅葉の絶景をゆったりと満喫できるのも魅力的です。

今回は、そんな丹沢・大山エリアの魅力を余すことなくお伝えします。
紅葉の見どころとなるスポットや、おすすめのルート、さらにアクセス方法について詳しく紹介します。

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丹沢・大山エリアの紅葉基本情報

【伊勢原・大山エリア】

1.大山寺

「大山寺」は、「大山のお不動さん」として親しまれる関東三大不動の一つです。
真っ赤なもみじが有名で、別名「もみじ寺」と言われるほど。神奈川県有数の紅葉の名所となっています。特に本堂前の参道の階段の両脇に並ぶもみじは見事で、階段を歩いているともみじのトンネルの中にいるような幻想的な気分が味わえます。

また、見晴らしもいいため、紅葉したもみじに加え関東一円、相模湾を一望できる絶景も楽しめます。特に、夜はライトアップしたもみじ越しに、きらめく夜景をみることができ、昼とはまた一味違った紅葉狩りを堪能できます。

例年、大山寺は11月中旬～12月上旬に「もみじ祭」が開催され、本尊の「鉄造不動明王像」が御開帳されます。また、大山寺周辺の紅葉は美しくライトアップされ、ライトアップ期間中はケーブルカーも夜間の運転が行われます。昼も夜も紅葉が楽しめる場所として、毎年紅葉の時期にはたくさんの人でにぎわっています。

大山寺は、大山ケーブルカーの大山寺駅から徒歩3分とアクセスも良好です。

2.大山阿夫利神社

大山は山上が雲や霧に覆われることが多いことから、別名「あめふり山」と呼ばれ、「大山阿夫利神社」は古来より雨乞いや五穀豊穣の祈願の対象でした。江戸時代以降には「大山詣り」として、毎年二十万人が参詣したといわれており、庶民からの崇敬も厚く、長い歴史を誇っています。

秋には、眺望と紅葉とのコラボレーションが楽しめる下社境内が人気の紅葉名所でもあり、11月下旬にはライトアップも開催されます。大山阿夫利神社の下社は標高約700mに位置しており、「ミシュラン・グリーン・ガイドジャポン」の2つ星を獲得している景勝地です。相模湾の雄大な景色と、夜は美しい夜景を楽しむことができます。
ライトアップの時期には、神社内にある茶寮「石尊」も夜間営業が行われ、多くの人で賑わっています。紅葉と絶景を一望できるテラス席で楽しむコーヒーは、贅沢なひとときを約束してくれることでしょう。

大山阿夫利神社下社までは、ケーブルカーで約7分。お隣の駅にある大山寺とあわせて訪れたい神社です。「丹沢・大山フリーパスAキップ」を使えば、ケーブルカーの乗り降りが自由になりますので、事前に購入しておくことをおすすめします。

3.伊勢原市総合運動公園

伊勢原市内で最も大きな公園である「伊勢原市総合運動公園」は、「かながわの公園50選」にも選ばれた魅力的なスポットです。
園内には体育館や球場、広々とした自由広場、子ども用の遊具があり、幅広い世代が楽しめます。春には美しい桜並木が咲き誇り、秋には約200mにわたるイチョウ並木が見事な黄金色に染まります。

陽の光を浴びてキラキラと輝くイチョウの葉の下を歩けば、まるで黄金色のトンネルをくぐっているかのような感覚を味わえます。葉が落ちる頃には、黄金色のじゅうたんが一面に広がり、その上を歩く贅沢なひとときを楽しむことができます。
また、公園は高台に位置しており、展望デッキからは伊勢原市内や周囲の山々を一望できる絶景も堪能できます。

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【秦野エリア】

4.震生湖

2021年に登録記念物に登録された震生湖。1923年の関東大震災で幅約200mが陥没し、滑落した土砂が河道を閉塞して生じた堰止湖です。2023年に誕生100周年を迎えました。

紅葉のシーズンには、湖面に鮮やかに色づいた木々が映し出され、幻想的な風景が楽しめます。
ハイキングコースも整備されているので、気軽なハイキングにもぴったり。20分ほどで一周できる小さな湖なので、体力に自信がない方にもおすすめの紅葉スポットとなっています

春にはソメイヨシノも楽しめるお花見スポットでもあり、関東で湖と紅葉の両方の景色を楽しめる貴重な場所となっています。

5.神奈川県立秦野戸川公園

秦野戸川公園は、丹沢の山々から流れる水無川の自然を活かした、広さ36.1ヘクタールの広大な県立公園です。

春はチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスなど季節の花々とシンボルマークである吊り橋の景色が楽しめます。秋になると青い空と色づく紅葉、吊り橋というフォトジェニックな景色を楽しむことができます。
グリーンから赤や黄色に色づくもみじと吊り橋、そして丹沢の山々が織りなす景色はまさに圧巻。雄大な自然を全身で感じることができ、思わず深呼吸をしたくなる清々しさが広がります。

紅葉の季節には、毎年「風の吊り橋」がライトアップされ、昼間とは一味違った幻想的な雰囲気を楽しむことができます。さらに園内には屋根付きのバーベキュー場もあり、秋の爽やかな陽気の中、紅葉を眺めながらバーベキューを楽しめる貴重な公園です。
紅葉とバーベキューを一度に満喫できるのは、まさに遠足気分で訪れるのにぴったりですね。
（*バーベキュー場は11月末までの営業、12月から3月までは営業休止）

6.宝蓮寺

天平14（742）年に、聖武天皇によって奈良の大仏建造の際の勅願所として建立された宝蓮寺。
秦野市の紅葉スポットとして、燃えるような真っ赤なもみじが有名です。

本堂へと続く参道に植えられたもみじは、緑から徐々に黄色、オレンジ、そして赤へと移り変わる美しいグラデーションが魅力です。また、道路の向かい側にある大日堂も紅葉スポットとして人気。大日堂は神奈川県の指定重要文化財に指定されている、大日如来像がある古代寺院近世寺院です。参道をいろどる赤いもみじのトンネルが見どころの一つで、宝蓮寺を訪れた際には足を運びたい場所。紅葉のピーク時でもそれほど混雑しないため、知る人ぞ知る穴場の紅葉スポットとなっています。

参拝後には、徒歩圏内にある「緑水庵」へ足を延ばしてみるのもおすすめです。
ウォーキングを兼ねて宝蓮寺と一緒に巡ってみると、秋の景色を存分に堪能できるでしょう。

静かな場所でゆっくりと紅葉を楽しみたい方にぴったりの場所です。

7.緑水庵

「緑水庵」は、昭和5年（1930年）に建てられた昭和初期の標準的農家である芦川佐吉氏の住宅を移築した国登録有形文化財（建造物）です。1991年に現在の地へ移築・復元されました。
緑水庵の中には、当時の農家の暮らしを知ることができる日用品や農具の展示も見ることができます。

晩秋の頃には楓ともみじが色づき、訪れる人の目を楽しませています。
見頃の時期にはライトアップイベントも開催され、古民家と紅葉の風情のある景色を楽しめます。日が沈む前に訪れ、緑水庵の中を見学し、当時の農家の暮らしに思いを馳せながら、日没後はライトアップされた古民家と紅葉の景色を楽しむのもおすすめです。

8.弘法山公園

桜の名所として有名な公園ですが、秋には雑木林の黄葉や赤いもみじの紅葉が楽しめます。また、権現山の山頂にある展望台は、房総半島から相模湾、伊豆、箱根、富士山などを360度のパノラマで望むことができる絶景スポットです。

人気のハイキングコースは、秦野駅から鶴巻温泉へ続くコースです。「弘法山公園」を散策しながら紅葉を楽しみ、緑豊かで爽やかな林道を歩き、吾妻山を経由して鶴巻温泉へ下ります。

鶴巻温泉には、日帰り利用可能な温泉施設がいくつかあるため、紅葉を満喫しながらのハイキングの後、温泉で日頃の疲れを癒して帰るのもおすすめです。

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【厚木エリア】

9.飯山白山森林公園

「飯山白山森林公園」は、ハイキングコースやトレイルランコースも整備されており、秋のハイキングやピクニックにぴったりの公園。桜の名所としても有名ですが、実は紅葉も見どころのひとつです。

森林公園という名の通り、森の中を森林浴しながら紅葉を楽しむことができるので、リフレッシュするのにぴったりの場所です。

「扇の広場」周辺では、真っ赤に色づくもみじを堪能することができます。広場にはベンチやトイレが設置されているため、ゆったりと紅葉を楽しむのに最適な場所です。また、「みんなの広場」には公園のシンボルとも言われる大きなイチョウの木があり、秋には黄金色に輝くイチョウの美しさを存分に味わえます。
12月初旬には、落葉したイチョウが地面を覆い尽くし、まるで黄金色のじゅうたんが広がっているかのような絶景が広がります。

公園でありながら、自然のままの紅葉を楽しめる、まさに癒しの空間です。

10.飯山観音長谷寺

地元では「飯山観音」の名で親しまれている高野山真言宗の寺院。坂東三十三霊場の第6番礼所として知られ、飯山白山森林公園に隣接した、緑豊かな寺院です。桜や紫陽花、水仙など、季節ごとに彩りを添える美しい花々が咲き誇ります。

「かながわの景勝50選」や「かながわの花の名所100選」にも選ばれる四季折々の美しさが魅力で、秋には鮮やかに色づくもみじの紅葉を楽しむことができます。飯山白山森林公園と一体となっているため、ハイキングを楽しんだ後に、ぜひ参拝に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

白山山頂には展望台があり、展望台からは相模平野が一望でき、横浜や新宿の景色を望むことができます。
また、例年12月初旬には「飯山もみじ狩りイベント」が行われ、本堂がライトアップされ、鮎の塩焼きや豚汁が振る舞われます。ぜひ参加してみてくださいね。

11.神奈川県立七沢森林公園

約64.6ヘクタールの県立「神奈川県立七沢森林公園」は、神奈川県内最大級の都市公園となっています。園内の大部分が森林に囲まれているため、森林浴をぞんぶんに楽しむことができます。

風情のある、和の趣の休憩所「寸草亭」周辺は、もみじの木に囲まれています。こちらに腰掛けて眺める真っ赤なもみじはとても美しいと評判です。また、園内にはいくつかの展望所が設けられており、天気のいい日には「ながめの丘」から、横浜や江の島方面まで見渡すことができます。

「ななさわの丘」からは東丹沢の山々を見渡すことができ、紅葉に染まる山々が織りなす絶景を楽しむことができます。公園のシンボルである「森のかけはし」からの眺望も美しく、赤や黄色に色づく雄大な丹沢の山々を眺めることができます。

また、アスレチック施設やバーベキュー施設もあり、大人から子どもまで楽しめる公園になっています。

12.七沢温泉郷

東丹沢大山国定公園の東稜に位置する温泉地。「美人の湯」「美肌の湯」として知られ、ぬめりのある肌触りが特徴です。「七沢温泉」の東側には、広大な七沢森林公園があり、森林浴を楽しむことができます。

七沢森林公園で、紅葉を楽しんでハイキングをした後には、温泉で汗を流して帰るのはいかがでしょうか？

日帰りで利用できる温泉施設も複数あるので、気軽に温泉を楽しむことができます。温泉郷周辺には、ランチスポットも充実しているので、紅葉と温泉、グルメも楽しめる欲張りな日帰り旅行もできそうです。

あるいは、七沢温泉郷の宿に1泊するのもおすすめです。
2日間かけて、のんびりと大山エリアから七沢エリアにかけてハイキングと紅葉を楽しむのも素敵ですね。

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丹沢・大山エリアの紅葉は、その美しさだけでなく、訪れる人々に心の安らぎと感動を与えてくれます。自然の中でリフレッシュし、日常を忘れて癒される時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

今年の紅葉シーズンは丹沢・大山エリアにぜひ足を運んでみてください。