自然豊かな七沢で味わおう!本格タイ料理と洋食ランチが評判のお店

神奈川県厚木市七沢でのランチにぴったりのお店をご紹介します。アジア感あふれる雰囲気とタイ料理が評判の「WAIWAI アジアのごはんやさん」と、カレーやハンバーグなど40年変わらない味が支持される「CAFE RESTAURANT BENGAL」です。七沢エリアにお出かけの際には、地元に根付く人気店で、食事をお楽しみください。
旅先の食堂を訪れたときのようなワクワク感がたまらない「WAIWAI アジアのごはんやさん」


本厚木駅東口にある「厚木バスセンター」から「七沢行」のバスに揺られて約30分。市街地を抜けたあたりから山あいの風景に変わり、先ほどまで遠くに見えていた大山が次第に迫ってきて、その雄大な姿に思わず見入ってしまいます。「東丹沢七沢温泉郷」の大きなアーチが見えてきたら、「WAIWAI アジアのごはんやさん」はもうすぐそこです。
最寄りの「七沢温泉入口」バス停で降りたら、バスの進行方向に歩くこと1分ほど。周囲の自然に溶け込むように佇む、クリーム色の建物が見えてきました。店の前に設置された黄色いスタンド看板が目印です。

スライドドアを開けた先に待っていたのは、木のぬくもりを感じる広々とした空間。デザインや色合いの異なるテーブルや椅子がバランスよく配置され、店内に遊び心とあたたかみをもたらしています。奥にはゆったりとくつろげる小上がりも。そして、ところどころに飾られたインテリアグリーンがまた、素敵なアクセントになっています。


お店を切り盛りする池田さんご夫妻は、大の旅好き。「旅に出たら、現地の味を何かひとつは持ち帰りたい」と、異国の美味を求めて世界のあちこちを旅する中で、とくにおいしいと感じたのがタイ料理だったと話します。好きが高じて、飲食の道へ進もうと決めたのは今から約20年前のこと。まずはキッチンカーでの営業をスタートさせたのち、2012年に七沢の地に店舗を構えました。
七沢に特別な縁があったわけではありませんが、この地を選んだのには理由がありました。それは、まろやかな湧水と新鮮な野菜に恵まれていること。「ここの湧水を使って料理をしたら、きっとおいしいだろうなって」と、当時を振り返りながら教えてくれました。

看板メニューのグリーンカレーを筆頭にさまざまなタイ料理が揃いますが、年代問わず人気なのが、米粉の平打ち麺を使った焼きそば「パッタイ」です。
パッタイのおいしさの決め手は、絶妙な食感のコントラスト。強火で手際よく炒めることで、もっちりとした麺のコシともやしのシャキシャキ感の見事なハーモニーが生まれます。一口頬張るたびに、小さな干しエビの旨味が口の中にじんわりと広がり、ぷりっとしたむきえびや香ばしい厚揚げ、ふわふわの卵といった具材との相性も抜群です。
ひと通り味わったら、次は4種の卓上調味料「クルワンプルン」で味変するのもおすすめ。酢、ナンプラー、砂糖、唐辛子を振りかけて、自分好みの味に仕上げれば、また違った味わいを楽しめます。


いろいろな料理をちょっとずつ堪能したいな方は、人気メニューを一皿にまとめた「ガパオプレート」をどうぞ。
名前の通り、主役は牛肉とカラーピーマンのバジル炒め(ガパオ)。香り高いバジルの風味と甘辛い味付けがクセになる一品です。裏面がカリッと仕上がった目玉焼きを崩すと、まろやかさがプラスされてさらに奥深い味へと変化。スプーンが止まらなくなること必至です。
唐揚げのほかに、サラダや10種の具材を贅沢に使った生春巻きがついて、満腹間違いなしの充実ぶり。デザートのココナツプリンは、しっかりと濃厚な甘さながら後味はさっぱり。食事の締めにぴったりです。


どの料理をオーダーしてもおいしいと評判で、ランチタイムはもちろん、夕方近くになっても絶えずお客さまが訪れます。さらに、ワンちゃんとの散歩の途中でも気軽に立ち寄れるよう、テラス席はペット同伴OKにしているのだとか。さまざまな鉢植えに囲まれた癒やしのスペースで、ぼーっとするのも気持ちがよさそうです。
のどかな雰囲気が漂う七沢の地で営業を続ける、オアシスのような「WAIWAI アジアのごはんやさん」。目も舌も喜ぶタイ料理をゆっくりと味わいながら、心地よいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は取材日時点(2025年2月)のものです。
INFORMATION
WAIWAI アジアのごはんやさん
厚木市七沢にある「WAIWAI アジアのごはんやさん」は、タイ料理を中心に、多彩なアジアの味を気軽に楽しめる隠れ家的カフェレストランです。看板メニューのグリーンカレーを筆頭に、さまざまなタイ料理が揃います。年代問わず人気なのが、米粉の平打ち麺を使った焼きそば「パッタイ」。牛肉とカラーピーマンのバジル炒め(ガパオ)をはじめ、人気メニューを一皿にまとめた「ガパオプレート」も評判です。
開店から40年超。不変の味とスタイルが支持される七沢の洋食店「CAFE RESTAURANT BENGAL」

古くは東海道と甲州街道を結ぶ津久井道と呼ばれ、現在も七沢の中心を貫く主要道として利用されているのが、神奈川県道64号伊勢原津久井線です。そして、この通りにかかる観光客を出迎える緑のアーチ近くにあるのが、洋食店「CAFE RESTAURANT BENGAL」です。「馬場リハビリ入口」バス停からもすぐ近くで、お店の後ろには、神奈川県立七沢森林公園の杜が広がっています。


L字型に広がる明るい店内は、天井も高く居心地のよい空間が広がっています。エントランス横にはテラス席もあり、お友達やグループでの来店も多いそうですが、「お一人さまでのお食事も大歓迎です」と、オーナーシェフの加藤圭さん。若かりし頃は、DJも嗜まれていたというだけあり、BGMの選曲もお洒落。七沢らしいゆっくりとした時間を感じることができます。


ベンガルは1982年10月開店と、厚木市内でも長い歴史をもつ古参のお店です。開店当時の建物(写真左)もモダンで、昭和のロードムービーに登場しそうな雰囲気の佇まいが素敵です。お父さまが開業した頃は、まだ七沢に飲食店も少なかった頃。七沢を訪れる人々に、カレーライスと喫茶を楽しむ憩いの場所を提供していたそうです。
そのお店を、21年前から手伝いはじめ、昨年までお父さまとお二人で厨房を担ってきたのが圭さんです。現在は、お父さまから引き継いだお店をオーナーシェフとして切り盛りしています。

開店以来、カレーと合わせて不動の人気を誇るという鉄板メニューが、ハンバーグです。中でも「和風ハンバーグ」は、牛豚合挽肉のパティの上に、ブナシメジとエノキダケ、さらにネギがトッピングされ、全体を包み込む醤油ベースの和風ソースも絶品です。付け合わせの野菜は、さつまいも、じゃがいも、なす、人参、ブロッコリーに蕪と菜花(季節により種類は変化)など種類が多いのも嬉しいですね。ジューシーなハンバーグと野菜、そして丁寧に調味されたソースが合わさることで完成する味わいが、世代を問わず支持されています。ハンバーグは他に、デミグラスソースやカレーも選ぶこともできます。


そして、ベンガルと言えばカレーです。スパイスを多用しながらもスパイシー過ぎず、辛さも控えめで食べやすいと評判のメニューです。
玉ねぎやニンジンなどの野菜は、スパイスと一緒に煮込むことで、ルーに溶け込んで姿かたちは見えませんが、しっかりと野菜の甘さや香りを感じることができます。このカレー、今はなき国立市のカレー専門店「ベンガル」から、レシピと店名を譲り受けたという経緯があるのだとか。
「焼きカレードリア(写真左)」は、そのカレーをドリアに仕立てた人気の一品です。カレーピラフの上に、たっぷりのルーが注がれ、さらにジャガイモやブロッコリーなどの野菜も盛りだくさん。ほんのり酸味を感じるベンガルのカレーとチーズの旨味に、熱々ながら口に運ぶスプーンが止まりません。「父が守ってきたカレーと僕のアイディアを組み合わせて作ったメニューです」と圭さん。味なイノベーション、お見事です!
嬉しいことにベンガルは、丹沢・大山フリーパスの優待が受けられるお店です。注文時に、丹沢・大山フリーパスを提示することで、デザートをサービスしていただけます。この日のデザートは、自家製のプリン(写真右)でした。丹沢・大山フリーパスは小田急線や神奈中バスがお得に乗れるだけでなく、地域のお店で特典を受けることもできるので、ぜひ活用しましょう。

お父さまのご友人から贈られたという開店祝いの壁掛け時計には、手書きで1982.8.23と記されています。圭さんは昨年、開店から42年間営んできたお父さまからお店を引き継ぎました。
「息子である自分に理解があって、有難かったです。父親というより友人に近い身近な存在で、一緒に働くのも楽しい時間でした。いくつになっても好奇心があって新しいモノ好きで、バイクやゴルフなんかも一緒に楽しみましたよ」と、お父さまと過ごした時間を振り返って、目を細める圭さん。開店当初から通われる地元のお客さまから「お父さんに似て来たね」と言われることも多いそうですが、「親父が好きなので、親父に似てきても、いいかな」と、頬を緩めます。
「でもレシピは、何も足さず、何も引きません」と、父から受け継いだ味を変えずに守り続けたいと、圭さんは言います。開店以来、同じレシピで作っているというカレーやハンバーグには、お父さまの頃からの変わらない「仕事を楽しもう」という姿勢も、味わいに現れているようです。
平日、週末問わずランチ営業時間(11:00-15:00。14:00ラストオーダー)は、各種カレーやハンバーグなどをランチメニューとして、サラダやドリンクが付いたお得なセット価格で提供しています。ランチ営業時間以外も、単品としてオーダーできます。
温泉やハイキングなど自然豊かな七沢を楽しんだ後は、カジュアルな雰囲気漂う「CAFE RESTAURANT BENGAL」で、40年以上変わらず支持される本格的な洋食を味わってみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は取材日時点(2025年3月)のものです。
INFORMATION
CAFE RESTAURANT BENGAL(カフェレストラン ベンガル)
厚木市七沢の「CAFE RESTAURANT BENGAL」は、1982年に開店した老舗の洋食レストランです。開店当時から変わらないカレーやハンバーグの味が支持され、親子3代で通うお客さまも。店内からは、県立七沢森林公園の杜も見え、自然豊かな七沢での食事にぴったりです。入口横にあるテラス席は、ワンちゃん連れのお客さまにも人気です。