子どもと楽しめる森林アスレチックと七沢温泉の新名所!
厚木市にある七沢温泉エリアは都心から近く、本厚木駅(厚木バスセンター)、愛甲石田駅、伊勢原駅の各駅から神奈中バスでアクセス可能です。”美人の湯”とも呼ばれている七沢温泉は温泉地として女性に人気ですが、豊かな自然の中でのアクティビティや美味しい食を日帰りで楽しむことができます。
今回は、関東エリア屈指の森林アスレチック・レジャー施設「ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢」と、美味しい新名所「青空と大地 七沢温泉 食の市」をご紹介します。
スリル満点!子どもも大人も楽しめる【ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢】
森林アスレチックの発祥は欧州、半世紀以上の歴史があります。室内でのマシンや器具をつかったトレーニングとは異なる、自然を活かしたコースならではの気持ち良さや楽しさが伝播し、日本国内でも各地に施設が増えています。
「ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢」は神奈川県厚木市七沢の丹沢大山国定公園内に2016年12月にオープン。以来、多くの方々が訪れる人気スポットとなっています。
神奈中バスでのアクセスは複数路線を利用できます。最寄りのバス停は、「広沢寺温泉入口」「七沢病院下」「高旗観音」など。出発駅を基点にグーグルマップなどで検索してご乗車ください。バスの乗車時間は20分から30分程度です。
バス停からは少し歩きますが、アスレチック前のウォームアップにちょうどよい距離です。老舗温泉旅館「福元館」の右手階段が入口です。
個性的なコースが全10コース。1コース内にも複数の難関があり、一つクリアしてはじめて次の展開が分かるというトリッキーな工夫が凝らされています。
地形の高低をそのまま活かしたダイナミックなコースでは最も高い位置が地上から15m程度とビルの5階の高さに匹敵し、国内屈指のレベル。一方でその「高さ」を理由に、途中で断念することがないよう、一部のコースでは低所を通るコースも併設。レベルが異なる場合でも一緒に進行できるように配慮されています。
POINT①
初めての方も安心。本コースに出る前に、安全確保の手順やジップラインでの着地のコツなどを教わります。
POINT②
樹上5~15mとなるコースを安全に楽しめるように、動画なども使ってお子さまにも分かりやすい講習があります。
POINT③
スタートに近いコースは比較的高さは抑えめ。コース終盤に向けて高さ距離など難易度が上がってゆきます。感覚を慣らしながら進んで行きましょう。初めての方はゴールまで概ね2時間程度を要します。
POINT④
小学3年生以上(身長130cm以上推奨)がエントリーでき、大人と一緒に楽しむことができます。女性のエントリーも多く、世代や性別を問わず楽しまれています。
ワイヤーに滑車をかけて滑り降りるジップラインも複数コースにあります。子どもも大人も思わず声が漏れてしまう、この空中アトラクションにハマってしまう方も多いそう。ジェットコースターは怖くて乗ったことが無いけれど、ツリークロスアドベンチャーのジップラインは楽しくて大好き!という小学生のお子さまにも出会いました。
外遊びが大好きだった少年が、大人になりアウトドアの魅力に目覚め、各地の森林アスレチック施設を巡って、遂には会社を退職して開園したというのが、この「ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢」です。複数の土地の所有者から山林を借り受け、開業まで2年以上の時間を費やすなど大変な苦労があったそうですが、「コースの楽しさには絶対の自信があります」とは、代表の三好さん。
名物の「6コース」は、全長173m谷越えのジップライン。思わずターザンのような声を発してしまいそう!
鳥のさえずりや近くを流れる七沢川のせせらぎの音以外に聞こえてくるのは「安全確保!」「(次の人に向けた)いいよ!」「どうぞ!」という掛け声と楽しそうな笑い声だけ。
身体に装着したハーネスとコース上に設けられたワイヤーを繋ぐ命綱(ランヤード)は、自分以外の誰かが管理してくれるものではありません。受動的では進めないアスレチックコースを通じ、主体的であることの本質的な大切さと楽しさを感じることが出来るようです。
渋々と言った感じの子どもたちが、元気に楽しんでいるところや、コースを巡って疲れているはずの大人たちが、来た時よりも明るい表情をされているところを見ると何より嬉しいと、三好さんは言います。ご家族やお友達とコースを楽しみながら交わされる、言葉ではないコミュニケーションも心理的な距離をぐっと縮めるようでした。
森林アスレチックは、スリル体験や身体を動かす嬉しさ以外にも大切なことを思い出させてくれるようです。
子どもにも人気!美味しい新名所【青空と大地 七沢温泉 食の市】
ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢で思いっきり身体を動かした後は、近隣の温泉旅館などの日帰り温泉で汗を流すのもオススメです。そして、腹ペコとなったお腹を満たしに「青空と大地 七沢温泉 食の市」へ立ち寄りましょう。
場所は、七沢の老舗酒蔵、黄金井酒造の並び。ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢からはバスでの移動もできますし、歩いても20分程度で到着します。
店舗奥には気持ちの良いテラス席があり、大山からの稜線なども見え山々に囲まれた景色も楽しめます。「青空と大地 七沢温泉 食の市」は2023年4月にオープンしたばかりの食の複合施設。新鮮な野菜や果物をはじめ幅広い食品類の販売から、手作りの料理が楽しめる飲食店やジェラート屋さんが併設されています。
店内併設のカフェダイニング「BISTOIRE(ビストア)808」はイタリア料理のシェフの監修によるメニューを毎日手作りで提供しています。中でも大きなピザ窯で焼かれるマルゲリータピザは人気の一品。店内にも客席があり、平日は近隣住民の食事と憩いの場として、週末は観光客で賑わっています。
焼き立てのマルゲリータと黄金井酒造のクラフトビール「さがみビール」をいただきましょう。自家製生地はもっちり食感で、旨味たっぷりの自家製トマトソースの上には、サラミとプチトマトやセロリなどの野菜、そしてバジルとチーズがたっぷり。新鮮なバジルが香りたち、食欲をそそります。
黄金井酒造では、200年超の歴史がある井戸から東丹沢山麓の伏流水を汲み上げて日本酒を醸造されているそう。「さがみビール」も同じ仕込み水を使って作られており、焼き立てピザとの相性も抜群です。
※飲酒する場合はクルマの運転はできません。公共交通機関をご利用ください。
あらびきのパティ、とろけるチーズの上に肉厚の「しいたけ」が鎮座するのは看板メニューの七沢バーガー。トマトやレタスなど7種の具材にオリジナルの「七沢ソース」がマッチ。しいたけと肉の旨味がダブルで押し寄せてきます。ボリュームもあり身体を動かした後にぴったりの一品。
他にも素揚げされた野菜がたっぷり盛り付けられたスパイシーな「七沢カレー」や、平日限定の日替わりランチメニューも。子供たちには、ハンバーグご飯に目玉焼きがトッピングされた「ロコモコ808」が人気です。
食後には店舗内工房「GELATO808」で作られたジェラートをいただきましょう。ミルクなどの定番品はもちろんのこと、七沢のコーヒー屋さんで焙煎されたコーヒー豆や旬の果物を使った個性豊かなジェラートも全て店内工房で製造販売されています。
黄金井酒造のプレミアムなお酒「貴醸酒」を使った濃厚な一品は「にっぽんの宝物グランプリ(和素材スイーツ部門・圏央道)」において準グランプリを受賞した看板メニュー。お酒の原料であるお米由来の甘さとほのかな酸味が凝縮された濃厚な味わいが楽しめます。
店内販売エリアでは、新鮮な野菜や果物、厚木名物の「とん漬け(豚肉の味噌漬け)」をはじめ精肉や鮮魚、さらには猪や鹿などのジビエ肉など七沢地域ならではの品揃えで、お土産の購入にもぴったり。黄金井酒造のお酒も多くの銘柄が揃っており、説明を受けながら選ぶことができます。
「青空と大地 七沢温泉 食の市」は、野菜や青果をはじめとした食品類の購入はもちろん、店内で調理されるローカルな食やジェラートが楽しめるお店として、七沢の新しい観光スポットとなっています。七沢エリアにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
この記事のスポット情報
今回は、小田急線を利用し、神奈中バスで七沢温泉エリアを訪れ、身体を動かし美味しい食事を楽しむ日帰りプランのご紹介でした。
本厚木駅までは新宿駅から50分弱で到着します。
自然の中でアクティブに身体を動かし、地域の食をリラックスして堪能することができる厚木市七沢へ、ぜひお出かけください。
※掲載情報は取材日時点(2023年7月)のものです。
INFORMATION
ツリークロスアドベンチャー厚木・七沢
東京ドーム1個分ほどの広大なエリアに、全10コースのアスレチックが用意されています。小学3年生以上は大人と同じコースが楽しめます。低学年以下のお子さま向けのキッズコースもあり、小さなお子さま連れも楽しめます。
INFORMATION
青空と大地 七沢温泉 食の市
野菜や青果をはじめとした食品類の購入はもちろん、店内で調理されるローカルな食やジェラートが楽しめるお店。店舗奥には広いテラス席もあり、大山の裾野に広がる景色の中でゆっくりと過ごすことができます。