大山豆腐（とうふ）の美味しさを味わう！ランチやお土産におすすめのお店8選

江戸時代から続く大山名物　大山豆腐（とうふ）

神奈川県伊勢原市の大山地区の名物として親しまれている「大山とうふ」。
そのはじまりは江戸時代に流行した「大山詣り」で、大山に参詣する参拝者たちが奉納した大豆と大山の清水を利用して作ったことに由来するといわれています。

江戸時代から「大山詣り」の地として栄えた大山周辺には、今も豆腐料理のお店が数多く点在しています。「大山とうふ」は製造方法などに細かな決まりがなく、各店が独自のレシピで作っているため、お店ごとに異なる風味や食感が楽しめます。

今回は大山観光が初めての方でも日帰りで立ち寄れる、大山とうふをランチなどで気軽に味わえるお店やお土産として購入できるお店8軒をご紹介します。

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【大山とうふ飲食店】

1.大山豆腐料理　夢心亭

「大山豆腐料理 夢心亭」は、宿坊だった建物を現代アート作家監修のもと改築して誕生した豆腐料理専門店。「地産地消」をモットーに、大山名物の豆腐料理を中心に、地元の食材をふんだんに使った会席料理や創作料理を提供しています。

大山川源流の湧水で毎朝仕込むこだわりの豆腐をふんだんに使った豆腐会席に加えて、ランチでは若者や観光客にも気軽に大山とうふの魅力に触れてもらえるようにと、「軍鶏チャーシューと湯葉のつけ麺」「あふりしゃもと大山湯葉の卵とじ」などの創作料理をリーズナブルな価格で提供。気取らない雰囲気ながら、和モダンな空間は雰囲気も抜群です。

2.東学坊

「東学坊」は、大山の旧参道にたたずむ400年の歴史を持つ宿坊旅館。厳選された丸大豆と伊豆大島の天然海水にがりを使用し、大山の湧水で仕上げた自家製の豆腐料理が堪能できる、全5種類の豆腐懐石料理を提供しています。

豆腐懐石のほかにも、神奈川ブランド「やまゆり牛」のうまみを最大限に引き出したすき焼きのコースや、猪肉を東学坊伝統の甘辛の合わせ味噌で煮込んだ鍋のコースなど、自慢のお肉と大山とうふのマリアージュも楽しめます。

3.和仲荘

1970年創業の「和仲荘」は、大山豆腐料理を初めて提供したお店であるといわれています。地元で豆腐を作っている「小出とうふ店」の豆腐を使った料理を、家庭のおもてなし料理として提供しています。豆腐づくしのコース料理は3品、5品、7品の3種類から選べます。

コース料理だけでなく「とうふグラタン」などの創作料理も人気です。ごま豆腐やがんもどき、こんにゃくなど、料理に使う食材の多くが手作り。「伊勢原きのこ」や「きゃらぶき」など、選りすぐりの地元産の食材を使用した、ぬくもりのある手料理が堪能できます

4.旅館あさだ

「旅館あさだ」は、こま参道にたたずむ老舗旅館。豊かな自然に囲まれた館内へと足を踏み入れれば、日頃の忙しさを忘れる落ち着いた空間が広がっています。宿泊利用が基本となりますが、事前に予約をすればランチのみの利用も可能です。

豆腐本来の甘みが存分に味わえる豆乳鍋、豆腐と葛あんの相性が抜群の空也蒸しなど、日帰りでも豆腐づくしの上品な会席料理が堪能できます。また、大山とうふと猪鍋のコラボレーションが楽しめる猪鍋も見逃せません。シシ肉のコラーゲンと旨味が溶け出した味噌仕立ての猪鍋は絶品です。

5.とうふ処 小川家

「とうふ処 小川家」は、こま参道沿いにある豆腐料理専門店で、かつては宿坊としても利用されていたため、落ち着いた雰囲気が漂います。四季折々の食材を取り入れた本格的な豆腐料理の会席を、リーズナブルに楽しめる点が魅力です。

豆腐料理コースは5品と7品から選ぶことができます。できたてを順次提供しているので、どの料理もあたたかく1番おいしい状態で味わえるのも嬉しいポイントです。特に好評なのが「ちり蒸豆腐」。「ちり蒸」とは豆腐・野菜などに昆布のだし汁と酒を加えて蒸した料理のことで、小川家の「ちり蒸豆腐」は卵、ゆり根、海老、舞茸などを贅沢に使っており、一年を通して楽しむことができます。

また、丹沢山系で育ったイノシシを使った猪鍋は、秋から春にかけて予約限定で提供されます。個室（要予約）も完備されており、人目を気にせずゆったりと過ごせるのも魅力です

6.かんき楼

大山ケーブル駅近くにある「かんき楼」は、山小屋風の空間が印象的な食事処。木をふんだんに使ったぬくもりのある空間で、ほっと一息つきましょう。テーブル席だけでなく座敷もあるので、グループ利用にも便利です。

人気の「楓膳」は、バラエティに富んだ5品の豆腐料理が味わえる豆腐会席（ご飯、味噌汁、漬物つき）。メインの湯豆腐は、まずは何もつけずに豆腐本来の味を楽しんでから、生姜醤油をつけて豆腐の甘味を味わっていただくのがおすすめです。豆腐料理だけでなく、スタミナたっぷりの猪鍋も人気。昼休憩なしの通し営業なので、観光や登山の後の遅めのランチにもうってつけです。

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【大山とうふ販売店】

7.小出とうふ店

「小出とうふ店」は明治15年創業の豆腐専門店。一部を機械化しているものの、工程の大部分は創業当時と変わっておらず、職人の経験や勘が物を言います。大山から引いた湧き水を使って作られる豆腐は、しっかりとした弾力がありながらも口当たりなめらかで、さっぱりした味わいです。

注文するとその場で水槽から切り出してくれるのも、昔ながらのお豆腐屋さんスタイル。大山観光のお土産にと、遠方からも訪れる人が後を絶ちません。早めに売り切れてしまう場合もあるので、大山登山のお土産にするなら、事前に電話予約をしておくのがおすすめです。

8.湧水工房

伊勢原駅から大山ケーブルへ向かうバス通り沿いに店を構える「湧水工房（ゆうすいこうぼう）」は、宿坊・東学坊より豆腐の小売販売として創業しました。国産の大豆と天然のにがりを使用したこだわりの豆腐や湯葉を気軽に購入できます。

定番のきぬ豆腐やざる豆腐、生ゆばのほか、地元で有名な高梨茶園のほうじ茶と煎茶を使用し、風味豊かに仕上げた「茶葉とうふ」も人気。桜やゆず、かぼちゃなどを使った「変わり豆腐」は、季節限定の味もあり、いつ訪れてもここにしかない豆腐に出会えます。生ゆばは数量限定のため、事前の予約が確実です。

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水が大事な豆腐だけに、大山の清らかな水で作られた豆腐は格別。

会席料理でじっくりと味わえるお店もあれば、気軽に豆腐を買って帰れるお店もあるので、大山エリアを訪れた際はぜひ伝統の大山とうふを味わってみてください。